ラグジュアリーブランド業界販売職への転職方法

ブランド販売員の転職

ルイ・ヴィトン、エルメス、カルティエ、シャネル…華やかな煌めくラグジュアリーブランド。「そんなブランドのブティックで働きたい!」「どうやって採用試験を受けたらいいの?」と疑問を持ったとしたら。また、もしあなたが今アパレルの販売業で、これから販売業でキャリアアップを目指していくつもりなら。そんなあなたの選択肢は、ラグジュアリーブランドの販売スタッフ一択です。※この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

GUCCI店舗の写真

そしてラグジュアリーブランドの販売職を目指すのなら、一番手っ取り早いのは希望のブランドに派遣社員として就業することです。派遣社員の採用基準は、一般的に正社員のそれよりもゆるく、販売の経験があれば他の人より抜きん出る可能性が高いです。そして就業後は一生懸命努力をして、店長に気に入られ(笑)直契約雇用へとステップアップ。これがラグジュアリーブランドの販売職に就く最短ルートです。ラグジュアリーブランド販売員の派遣なら、おすすめはこの2社です。

iDA(アイディーエー)

総求人数が約15,000件と業界最大級、全国22拠点あり全国で対応が可能です。ラグジュアリーブランドの案件も多く、希望するブランドの求人もきっと見つかります!(詳細は後述)

CAセールススタッフ「アパレル派遣ナビ」

アパレルに限らず、ラグジュアリーブランドの案件も多く保有しています。派遣に強いイメージですが、正社員の案件も取り扱っています!(詳細は後述)

筆者について

ボタンを閉めるスーツ姿の男性

そんな偉そうなことを言っているお前は誰だ、という話ですが、筆者はこんな人間です👇

  • 大学卒業後フリーター2年↓
  • 国内最大手消費財メーカー営業↓
  • 外資系超有名ラグジュアリーブランド販売員↓
  • 国内有名化粧品メーカー営業↓
  • 外資系超有名ジュエリーブランド販売員〜店長↓
  • 外資系超有名ラグジュアリーブランドマネージャー(←今ここ)

上記ジュエリーブランドで店長を約8年ほど勤め、現在はまたまた別のブランドに転職し、マネージャーのポジションで数字管理や部下の育成に日々邁進しています。
つまり、筆者は、現役のラグジュアリーブランド販売員で、業界外、業界内両方からの転職経験者です。正直言うと、業界内での転職は珍しくはありません。むしろこの業界は業界内の転職が活発です。できる人ほど業界内での転職でステップアップしてキャリアを積み上げています。

この記事について

4人のスタッフの打ち合わせ風景

この記事は以下のような記事です。

  • 対象者・・・アパレル販売職やドメスティックブランドの販売職で働いていて、これからの自分のキャリアをどのように築いて行けば良いか悩んでいる「あなた」
  • 販売職のキャリアアップはラグジュアリーブランドにおける販売スタッフが最適解と理解できる
  • ラグジュアリーブランド販売職への転職方法がわかる

今国内ブランドやアパレルなどで販売職として働いていながら、これからのキャリアアップに悩んでいる「あなた」に、上記のようにラグジュアリーブランドの店頭で実際に約20年仕事をしている筆者が、今後の指針をアドバイスします。

そもそもラグジュアリーブランドとは?

贅沢なリゾート地

「ラグジュアリー(luxury)=贅沢・豪華・高級品(出展:Weblio英和辞書)」

そもそもラグジュアリーブランドとはなんなのでしょうか?贅沢なブランド?豪華な高級品ブランド?明確な定義などはありませんが、一般的には外資系高級ブランドのことを指します。世の中にはたくさんの高級な有名ブランドが存在しますが、ラグジュアリーブランドはその中でも数十年、中には100年を超える長い歴史をもつ(そしてその歴史に裏打ちされた品質をも持ち合わせる)ブランドのことを言うことが多いです。

例えば、十数年前に流行った「TORY BURCH(トリー・バーチ)」は、ラグジュアリーブランドと言えるでしょうか?トリー・バーチの創業は2004年、約20年です。価格帯は数万円から10数万円と「手の届くラグジュアリー」をブランドコンセプトとしているだけあって、よく言えば高コスパ、しかしながら高級とは言い難いです。私見ですが、トリー・バーチは人気の有名なブランドですが、ラグジュアリーブランドとは言えません。

「仕事」としてのラグジュアリーブランドの特徴

ラグジュアリーブランドで働くことは、それ以外のブランドで働くこととどのように違うのでしょうか。その特徴とはなんでしょう。

伝統と品質、希少性と独自性

職人が作業中

多くのラグジュアリーブランドは、その長い歴史や伝統、そしてその長い歴史の中で脈々と受け継がれてきたクラフトマンシップ、品質。ブランドのアイデンティティ。全てがそのブランドを表現していて、他の何者でもありません。販売チャネルはブランドの世界観を顧客にダイレクトに伝える直営店のみで希少性も担保されています。

独特の条件

ラグジュアリーブランドはその価値やイメージを非常に大切にします。それだけにブランドの世界観をお客様に直接お伝えする販売員は、教養や立ち居振る舞い、高いコミュニケーション力が求められます。また扱う商材の価格帯も高価格帯のものが多いため、専門的な素材の知識も豊富である必要があります。店舗にいらっしゃるお客様は富裕層が多く、希望の商品を販売するだけではなく、お客様の期待を上回るお買い物の体験の提供、お客様自身が欲求に気づいていない商品のご提案など、カジュアルなアパレルショップの販売員とは違う知識やスキルが必要となります。

未経験でも輝く原石であればポテンシャル採用もあり

水晶の結晶

ラグジュアリーブランド業界での転職は、そのほとんどが経験者枠で、その経験値を元にキャリアを積んでいきます。しかしブランドによっては未経験でも「ポテンシャル採用」というものが存在し、候補者の経験やスキルに加え、人柄や教養など潜在的な能力を採用基準に設けている企業もあります。ですので異業種からのチャレンジもチャンスはあります。大切なのは熱量とそのブランドで何をしたいのか、達成したいかを伝えることです。

筆者も最初の転職の際は、完全に未経験だったのでこの「ポテンシャル採用」での入社でした。確かにその時の面接で面接官の方が「我々は磨けば光る原石を採用します」と公言していました。このブランドは新卒での入社も多く(つまりポテンシャル採用)、また入社後10年20年と勤続している方も多いので、原石の採用は企業へのエンゲージメントを確実に高める方法でもあるのかもしれません。

ラグジュアリーブランドでの仕事内容は?

机の上にノートや筆記具が置いてあり、手紙を書いています

このような販売員の最高峰、高嶺の花のラグジュアリーブランド販売員ですが、仕事内容はブランド品を売るだけでしょ?と思っていませんか?答えは「NO」です。

一方で、ラグジュアリーブランドだからといって特別難しい業務があるのかと言われれば、それも「NO」。

ラグジュアリーブランドといえどもそこはお店、店舗なので、スーパーやドラッグストア、美容室などと同じです。カジュアルなアパレルショップでの業務と変わりはありません。接客販売はもちろんですが、商品ディスプレイなどの「VMD」や修理など「カスタマーサービス」、入荷商品の検品を担当することもあります。そして他の業種と同様にラグジュアリーブランドの販売員としても「顧客管理」が最も重要な仕事です。

ラグジュアリーブランドでは、お客様一人(ひと組)に対して、一人の販売員が専属で担当することがほとんどです。このことから、お客様の好みや過去の購入履歴、ライフイベントなどのプライベートな情報をしっかりと把握し、D Mやメールなどでタッチポイントでのアプローチを確実にすることが非常に重要です。この点は他の店舗販売員の顧客管理と大きく異なる点かもしれません。

筆者もスタッフ時代は、お客様への手紙を書いて1日終わったということが少なくありませんでした。しかし、時間をかけて書いた手紙を受け取ったお客様は必ずと言っていいほど数日中に店舗にいらしてくださり、手紙の御礼とお付き合いで何かしらご購入いただきました。

ラグジュアリーブランドへ転職するには?

これまでの記事を読んで、より一層ラグジュアリーブランドで働いてみたい!と思った、あなたにお伝えします。販売職でずっと食べていきたいなら、自分のキャリアをどこかでドライブさせた方が良いです。それが自信になりますし、収入も上がります。そしてそれがラグジュアリーブランドへの転職であることは明白です(←私見です)。

それではラグジュアリーブランドに転職するにはどうすれば良いのでしょうか。業界歴20年の筆者が解説します。

ブランド業界の知識、希望ブランドに関してのリサーチ

パソコンでリサーチしている画像

とにもかくにも情報収集です。ラグジュアリーブランドの選考では、自社ブランドの正しく深い知識と歴史や世界観に対しての理解があるかチェックされます。

ブランド業界は非常に移り変わりが早いです。今はファッションブランドであれば大体頭の先からつま先までトータルで提案できるフルカテゴリーを扱っています。つまり、デザイナーがいます。ルイ・ヴィトンであればニコラ・ジェスキエール(WOMENS)やファレル・ウィリアムス(MENS)、グッチであればサバト・デ・サルノ、プラダはミウッチャ・プラダとラフ・シモンズ。。。このデザイナーが頻繁に交代します。まずは自分が志望するブランドのデザイナーはしっかり把握する必要があります。そして興味があってもなくても直近2〜3のファッションショーを観てみましょう。その時々のブランドのコンセプトや世界観がよくわかります。

また、「WWD(Women’s Wear Daily)」や「FASHION SNAP」などの業界のサイトなどを日々チェックしましょう。業界内のさまざまな情報が交錯していて、あなたのリサーチ力の底上げになります。ここで競合ブランドに関しても知識を得ておきましょう。

転職エージェントを利用して、相談・応募

ラグジュアリーブランドへの転職にはエージェントを使いましょう。ビッグブランドの大々的な募集でもない限り、ラグジュアリーブランドの募集は非常に少数で閉鎖的です。それゆえ非公開求人も多く、エージェントしか情報を持っていないことも多々あります。もしあなたがアパレル業界で就業中でキャリアアップを目指しラグジュアリーブランドへの転職を希望する場合は、エージェントを活用しましょう。

ラグジュアリーブランドへの転職に頼りになるエージェントはこちらの記事をご参考にしてください。

まず派遣スタッフとして希望のブランドに就業する

会議中の二人の女性

記事冒頭でも紹介したように、ラグジュアリーブランドで働くことを重視するなら、一番手早い方法は派遣スタッフとして希望のブランドに就業することです。もちろん派遣会社に登録して、求人があって、応募して、顔合わせして、採用、となりますが、派遣スタッフは基本的には短期就業を想定しており、一般的に採用基準は正社員よりも緩やかな傾向にあります。販売経験があればまずはチャレンジできる環境です。希望ブランドの扱っているカテゴリーの販売経験があればなおさら採用される可能性は高くなります。

そして就業されたあかつきには、自分の持てる知識と経験を存分に発揮して、店長のみならず店内の皆さんに「デキる派遣さん!」という認識を持ってもらえるように立ち回ります。派遣スタッフの一つの就業店舗は3年間までと法律で決まれられているので、リミットは3年ですがデキる人かどうかを周りの人にわかってもらうには半年もあれば十分でしょう。正社員を希望している旨を店長にそれとなく伝えておけば、正社員の空きが出れば、声が掛かる可能性が高いです。

ラグジュアリーブランドへの派遣におすすめの派遣会社2選

まずは、派遣会社への登録がキャリアへの第一歩です。ラグジュアリーブランドへの派遣でおすすめの派遣会社はこちらの2社です。

iDA(アイディーエー)

iDA(アイディーエー)は業界最大級の約15,000件の求人を常時扱っており、取引先ブランドも5,000と自分の希望のブランドの求人を扱っている可能性が非常に高いです。元々は人材派遣会社でラグジュアリーブランドへの派遣が強く、多くのブランドでクリスマスの繁忙期の販売応援スタッフを派遣しています。そのためラグジュアリーブランドとのパイプも強く、正社員での転職案件も数多く扱っています。筆者も店長時代は販売応援の方の派遣でお世話になりました。

特徴は幅広い求人案件。ほとんど全てのブランドと取引をしていると言っても過言ではないため、一度登録をしてどのようなブランドの求人を扱っているのかを確認するのも良いでしょう。また全国に22拠点あり、北海道から沖縄まで幅広いエリアをカバーしています。どこに住んでいても手厚いサポートを受けることができます。その幅広いパイプを活かした様々なラグジュアリーブランドへの派遣案件を取り扱っているので、登録をして一度相談してみてはいかがでしょうか。

iDA(アイディーエー)公式サイト

CAセールススタッフ(アパレル派遣なび)

CAセールススタッフはアパレル・ファッション・飲食業界に特化した人材派遣、転職エージェントです。コーディネーターや営業といった役割を分担せず、一人のコーディネーターがマッチングからスタッフのフォロー、企業との調整まで一貫して担当するシステムのため、より質や制度の高いマッチングができるのが特徴。

人材派遣に強く、特にアパレル業界の転職を得意としてはいますが、ラグジュアリーブランドの求人も多数取り扱っており、思いがけないブランドとの出会いがあるかもしれません。筆者はCAセールススタッフから希望ではないブランドの紹介を受け、こんなブランドで働くのもいいな、と自分の視野の狭さに気づきその後の転職活動の幅が広がった経験があります。ぜひ登録をして、どのような案件があるのか確認してみましょう。

CAセールススタッフ「アパレル派遣ナビ」公式サイト

ラグジュアリーブランド販売員になる!

3体のマネキンとギフトボックス

ここまでご紹介してきたように、ラグジュアリーブランドの販売員になるためには、さまざまなステップがありますが、まずは動き始めることが重要です。この記事が皆さんのラグジュアリーブランドへの転職活動の一助になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!